ダイエットを始めるとき、そのダイエット法でいったいどこまで体重が減るのか気になるところです。
前回の記事で、「1日400kcal減らし、3カ月で5kgやせる」ための条件について書きましたが、前日の消費カロリーより400kcalずつ減らし続ければ、6カ月で10kgやせ、12カ月で20kgやせ、2年で40kgやせ・・・となるはずです。ということで、生命の危険が発生するまで限度なく落ちていきそうです。
ここでは、このような一定のカロリーの差を保つ方法ではなく、カロリーがどこかで均衡する場合について考えます。
たとえばダイエットを始めて一定のカロリーの食事を取り続けたとします。そのとき、摂取カロリーのほうが消費より低ければ、痩せていきます。そして、消費エネルギーも下がっていき、どこかで均衡する点があるはずです。それ以上下がらないポイントが「限度値」になります。(脂肪が無制限にあると仮定して計算すれば、継続すると生命に危険がありそうなダイエットになっているということまで分かります。たとえば、絶食のようなダイエットの場合、今のダイエットを続けると体重が「5kg」になりますとか。)
単純に食事を一定にしておくだけでは、加齢により代謝が下がり続けるので、一定の限度まで下がったあと、長期間かけて体重が上昇していくことになります。
このようにならないよう、体重を収束させる維持条件を考えて算出することも可能です。
この限度値の水準を一定に維持すると、体重がその値まで下がっていき、その値で維持できるようになります。
限度値を使った体重管理は、このような考え方をベースにしています。